日経新聞が2015年に実施したアップルパイランキングで見事1位を獲得したのが、京都の松之助です。ランキングで1位となった実力の秘密とは?それを知らなければアップルパイマニアを名乗る資格なんてありません。いざ京都本店へ。
松之助 京都本店
【場所】〒604-8105 京都市中京区高倉御池下ル亀甲屋町605
【営業時間】9:00~17:30(L.O.17:00)
【定休日】火曜
松之助とは?
まず簡単に松之助について。松之助はオーナーが現地アメリカで教わった伝統的なレシピを大切にしている、アップルパイとスイーツの大人気店です。
店内でいただこうと思ったのですが、やはり残念ながら満席。そこでテイクアウトすることにしました。この日テイクアウトできたのが、下の写真右から、サワークリームアップルパイ、カスタードアップルパイ、メープルアップルパイ、キャラメルアップルパイの4種類。秋冬限定のビッグアップルパイは売り切れでした。
お店の人の話によると、季節に関係なく販売しているのが、サワークリームアップルパイだけ。つまりそれだけ一定の品質を保って販売できるという自信の表れなのでしょう。というわけで、この松之助の代表作サワークリームアップルパイ(520円)をテイクアウトすることにしました。他のアップルパイはまたの機会に。
サワークリームアップルパイ
松之助のアップルパイはリンゴを5ミリ程度にスライスしたものを使っていて、それがアップルパイの中で層になっています。ゴロゴロとした塊が入っているアップルパイに対して、この松之助のアップルパイはどのような食感でしょうか。
パイ生地は、一般的なアップルパイに多い、バターたっぷりで卵を塗ったテカテカタイプのパイ生地と比べ、素朴な感じに見えます。そんなに重くなさそうなパイ生地です。
こちらがサワークリームアップルパイの外観です。
見た目は地味ですね。表面には焼かれたナッツやオートミールがのっています。
では食べてみましょう。口に入れると、まずサワークリームの爽やかな酸味が広がります。そしてリンゴの甘酸っぱさも。このリンゴは良いものを厳選して使っているのでしょう。リンゴを煮つめたアップルフィリングは、絶妙なバランスに仕上げられ、歯ざわりはシャキシャキとした食感です。ナッツやオートミールのカリっとした食感とともに口の中から楽しげな音楽が聞こえてきそうです。
アップルフィリングの甘さは思ったほど甘くはなく、さっぱりと仕上げられ、リンゴらしい甘酸っぱさがきちんと堪能できます。このアップルフィリングの甘酸っぱさとサワークリームの爽やかさは絶妙ですよ。
パイ生地は軽めで主張しません。アップルフィリングを引き立てるために存在する、名わき役のよう。それぞれの具材はけして飛びぬけたものではないのですが、それがひとつに集まると個性豊かなアップルパイになっています。
カリっとした食感とシャキシャキとしたリンゴの食感。爽やかさと甘酸っぱさ。愉快なマーチングバンドの演奏のように、気分を向上させとても幸せにさせてくれるアップルパイでした。
お取り寄せ方法
テイクアウトだけでなく、お取り寄せもできます。全国の美味を厳選して紹介している、婦人画報のお取り寄せサイトから購入できます。直径約24cmで5,724円。賞味期限が冷蔵で3日です。
婦人画報のお取り寄せ
【婦人画報】サワークリームアップルパイ
松之助のアップルパイが人気のわけとは?
一見すると地味な松之助のアップルパイが、これほど人気があるのはなぜでしょうか?今回食べてみて、その理由がわかりました。
第一に、素材を厳選し、丁寧に具材を作っていること。それぞれの具材は派手な味ではないが、全体として食べたときに、調和のとれた味と食感になっていること。そして何よりも、食べて幸せな気分になる。これにつきます。
松之助は、京都本店のほかに東京にもお店があります。通販もやっていますので気になる方はぜひどうぞ。
京都にはこの松之助以外にもアップルパイの名店があります。こちらの記事をどうぞ。
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