兵庫県の神戸元町にあるユーハイム本店の店頭では、アップルパイを購入することができます。その名も「煮りんごとろりのアップルパイ」です。本店など数店のみで販売されている限定品です。
バームクーヘンで有名なユーハイムですが、このアップパイは、どんな味でしょうか?神戸に行く機会があったので、購入してみました。
ユーハイムについて
全国の百貨店に多数出店しているユーハイムは、洋菓子の有名店ですね。戦前にドイツ人のカール・ユーハイムによって創業された、日本を代表する洋菓子の老舗です。バームクーヘンなどのドイツ菓子以外にも、かわいらしいケーキが人気となっています。
ユーハイムのように大規模な洋菓子メーカーの商品は、大量生産された均一的で面白みのないイメージがなんとなくあるのですが、はたしてこの「煮りんごとろりのアップルパイ」はどうでしょうか?際立った点があるでしょうか?
最初で述べたように、神戸元町のユーハイム本店の店頭にて389円(税込)で購入した「煮りんごとろりのアップルパイ」をレビューしたいと思います。
煮りんごとろりのアップルパイの特徴
ユーハイムの「煮りんごとろりのアップルパイ」は、ショーソン・オ・ポム(フランス語でスリッパ形のアップルパイ)です。
全体図
大きさは、一般的なパン屋さんで販売されているのと同じような感じです。つややかでたっぷりとアップルフィリングがつまってるように見えますね。どうでしょうか?切って中を見てみます。
断面図
商品名の通り、りんごはトロトロに煮込まれ形がなくなっていてやわらかそうです。レーズンが入っているのも確認できます。思ったよりは、アップルフィリングは入っていませんね。膨らんでいただけのようです。
「煮りんごとろりのアップルパイ」のレビュー
では食べてみましょう。
まずは、サクサクとした心地よい食感のパイ生地が好印象。バター感が強すぎるパイ生地もあるが、このアップルパイのパイ生地はほど良いバランス。
このパイ生地を割ってみると中から、煮込まれて形がなくなったアップルフィリングがとろりとあふれ出します。トロトロ感が好きな人にはたまらないでしょう。りんご特有の甘酸っぱさがきちんとありますが、そこまで酸っぱくはありません。甘さは意外とさっぱりとしています。シナモンなどは感じられず、りんごと少し入ったレーズンのみの味わいです。
甘すぎず酸っぱすぎず、良い意味で普通の味
良い意味で、普通に美味しいアップルパイでした。誰もがアップルパイといえば想像するような味です。特筆するような点はなく、安心できるそんな味わいです。
唯一このアップルパイで言える特長といえば、やはりトロトロに煮込まれたアップルフィリングです。やわらかくとろりとした食感は面白いとは思います。反面、シャキシャキとした食感のアップルフィリングのアップルパイを求める人は、このアップルパイは避けた方がいいでしょうね。
採点
甘さ
酸味
バランス
独自性
もう一度食べたい度
甘さと酸味は、ある意味すべてのアップルパイのお手本のようなバランス。逆に言えば、面白みがない、まじめな味といえる。トロトロに煮込まれたアップルフィリングが特長。具がやわらかいアップルパイが好きな人向け。
コメント